「手作りする地球儀」朝日新聞昨日17日夕刊記事のタイトルです。 12年前ベトナム難民として来日したラム・バンホアさんが、やがて草加市渡辺教具製作所で働きはじめ、今は工場長となり3名の職人の指導役という。抜きんでた手先の器用さと穏やかな性格からリーダーとなり、この手作りする地球儀を「ずーと続けたい転職」と言われる。 地球儀制作中の彼の大きな写真が載っている。 この渡辺教具製作所は、地球儀専業メーカーで国内最大手である。 そして、この工場の2階は地球儀のミニ博物館である。私は、昨年暮れ、ここで渡辺美和子社長に会い、子ども環境サミットに展示する2つの地球儀を貸してもらえるよう交渉していた。ミニ博物館に展示されていた美しい地球儀(直径65cm)と茶色く変色した環境汚染の地球儀(直径40cm)である。 渡辺社長の協力で快く話はまとまり、JEARNは梱包する木箱の製作費と運送料だけの負担で2つの地球儀を会場の神戸芸術センターで展示させてもらうこととなった。 さて、5月G8環境大臣会合に合わせて開催された子ども環境サミット会場に2つの板作りの巨大な箱が運ばれた時、梱包を解き、取り出して指定された位置にすべてを落ち着かせ、空の箱の置き場所まで段取りされたのは、JEARNの奥内さんであった。 子どもサミットが無事に終了し撤退にあたっては、今度は2つの空の箱に地球儀を納めて梱包し、宅急便センターまで運ぶトラックを手配し、無事に渡辺社長まで返してくださったのはJEARNの植田さんであった。 開催前と終了後の緊張の中で、「ここは任してください」と言ってくださった2人の言葉が嬉しかった。 ただ・・・最後に環境省から持ち込まれた直径2Mの地球儀が、展示会場の入り口に陣取り、JEARNの2つの環境問題を象徴する地球儀は 階段のコーナーにおかれてライトを浴びることもなく、新聞にも登場せず、渡辺社長へ特別の報告もできなかった。。。この2つの地球儀もベトナムの彼の手による作品であったかもしれない。 YOKO |