合唱構成「ぞうれっしゃがやってきた」をご存知でしょうか。 第二次大戦中、人間に危害を与えるという理由で動物園の動物たちが次々と殺されていく中で、名古屋の東山動物園では2頭の象の命を守り抜きました。 戦後すぐ、「本物の象が見たい」という子どもたちの夢をかなえるために、全国各地から名古屋まで子どもたちを乗せた「象列車」が走りました。 この物語を元にして、大人と子どもが一緒に歌える「合唱構成 ぞうれっしゃがやってきた」が誕生しました。 私は、この曲を10回以上は歌ってきました。今年も、9月5日(土)大阪の岸和田で行われる「第21回ピースウエーブコンサート」で歌います。 さて、今年は、「象列車が走って60周年」になります。それを記念して18日(土)と19日(日)の2日間、名古屋の東山動物園で「ぞう 夏まつり」が開催されました。 1日目は、全国の「ぞうれっしゃ」に取り組むみなさんと実践報告などをして交流しました。 私も、一緒に参加した岸和田の方々と一緒にDVDも使って発表しました。 2日目は、最初に動物園の見学です。戦争中、動物たちを殺した場所も見学しました。胸が痛くなりました。 そのあとは、「僕の、私の夢見る動物園」という題で子どもたちに意見を発表してもらう「子ども議会」を再現しました。 象列車を走らせることが実現したのは、戦後、東京でできた「子ども議会」の子どもたちの熱意が大人を動かしたのです。今と違って、インターネットもメールも使えません。そのような中で自分たちの要求を大人に伝えた子どもたちのパワーというのはすごかったのでしょうね。 「本物」に触れることができた、すばらしい2日間でした。9月5日の本番に向けてあと1ヶ月あまり! しっかり歌っていこうと思います。 下の写真は、東山動物園にある「ぞうれっしゃが走って50年」の記念に創られたモニュメントです。 |