

ここ数日の「戦争証言スペシャル」から目が離せません. 今日は北方領土占領に関する「運命の22日間」の2時間でした。 既に80歳後半から90歳以上になる日本軍、白系ロシア軍の生存兵士が 軍の命令に従って殺し合い民間人も殺戮した様を嗚咽とともに吐露し、 言葉を探す沈黙に、半世紀以上もの長い時間を背負ってこられた 重い十字架を見るようでした。8月15日以降占領に至る僅か22日間で 双方ともに1000名から1500名もの若い兵士の命が奪われた。 90歳も半ばのロシア人が絞り出すように口にした言葉に聴く者の 心もえぐられる。「あんな戦争は必要だったのか。。。どんな喜びが あったというのだ。。。」 同じ頃、6歳の私も満州奉天でロシア兵の奪略に怯えていた。トラックに 満載の兵士たちは日本人の家を夜毎襲ったのだ。黒い銃筒の冷たさと恐怖を 忘れない。一切を奪われた家の中で、次に襲ってくるまでの間、母の膝で 眠った。後で母が言っていたことがある。あの若い兵士たちも言いようもなく 貧しかった。。。 あの頃、生きることは恐怖とひもじさを我慢することだった。 |