昨日、あるチャイルドラインを訪問する機会がありました。このSNS会員の方が連れて行ってくださったのです。 代表の徳丸さんとも話し合うことができました。彼女からもらったNPO法人チャイルドライン支援センターのパンフレットには、1999年から始まったこの活動が、2008年度には10年目を迎え、全国35都道府県に65のチャイルドライン実施団体があり、2007年には13万5007件の子どもたちの電話の声を受け止めたとあります。 また「いじめ、不登校、虐待など子どもを取り巻く状況は悪化の一途をたどっています。生きにくさに苦しむ子どもたち」、「話したいことが満ちあふれているのに。。。」とも記されています。 受け止める大人側は「命令やお説教など大人の価値観をおしつけません。自己解決のきっかけになるよう、どんなことでもいっしょに考え、子どもの気持ちをいちばん大切にします。チャイルドラインは子どもたちにとってほっと安心できる”こころの居場所”でありたいと願っています。」と書かれています。 その支援センターを辞す前に、実際に子どもたちと話している部屋へ入れてもらいました。部屋の西端と東端の壁に向かった机のそれぞれに2人の婦人が子どもたちの声を全身を耳にして聞きとっておられました。優しくソフトな声が、子どもたちの心に添いながら促し、同感し、違う言葉で確認し、時には1時間以上も話を聞き続けることがあるということです。 互いに名乗りも居所も明かさずに、一本の電話でつながったいるこのセイフティネットで、多くの子どもが死を避けることができました。 電話をかけたものの、ジーと沈黙の子ども、その子が話だす時を待つ婦人。婦人たちの声には、言葉にならない「生きなさい」という息吹を子どもたちの心に届けているようでした。 暫く拝聴し、静かに退出しましたが、大変なお仕事だなあと実感しました。居住まいを正し、背筋を伸ばして聖地から出る思いでした。 |